江戸時代の医師修業 海原亮

医師免許のない時代、学統により、医師や医師集団自身が学び技量を向上・維持させるという姿勢で、京などに遊学し、乏しい経済状況の中で、医書の書写などにも励んだ。藩などが学校をつくっても、なかなか維持されない。漢方・蘭方は対立するものではなく、臨床の場で折衷的に取り入れられていたが、学校システムの稼働は、維新後の制度改革を待たなければならなかった。