古代の女性官僚 伊集院葉子

▽女性たちは、古代、中央では氏女・地方からは采女という形で、朝廷に出仕した。▽律令制下、後宮十二司は、職掌が類似する男性官司があり、酒司のように共同作業だったり、膳司と内膳司のように、調理と配膳で分けたり、蔵司と内蔵寮のように、神璽や関契の保管は蔵司だけだったり。▽日本の女官は、皇帝の女である中国や朝鮮と異なり、結婚もできた。夫や父の家柄で昇格、というだけでなく藤原仲麻呂と藤原袁比良(尚蔵内侍)夫妻は、二人三脚型だった。