地方消滅の罠 山下祐介

選択と集中」ではなく「多様性の共生を」。安倍政権と増田リポートの方向性は異なるが、重なる部分もあり、この重なる部分を強調することで政権をリポートの奉公に向かわせてはならないとする。」『地方消滅』について、絶望による悪循環(「棄民」と「逃散」)を生むとする。みずから学校を放棄する地域側にふがいなさを感じつつ、「ダム」という言葉を使うことへの違和感、なぜ「ミニ東京」では出生率が回復すると言えるのか、結局は、成長と海外競争の価値観にあるという批判、共働きが心のゆとりをなくし少子化につながったのではないかと所得偏重主義への疑問。人口を奪い合う自治体政策に希望はないとして、住民票の二重登録化を提案している。