危機と雇用 玄田有史

震災での雇用維持対策は、直前のリーマンショックの際の施策を踏襲することで、速やかに実施することができたと。役人が迅速に動くことができたのは(一部言われているように、民主党政権でぎくしゃくしていたのに?)、そういう「前例」があったからか。非常時はリーダーシップ・平常時はチームワークが、企業の雇用維持につながっているという分析結果と、自営業が衰退する中、どうやってリーダーシップ人材を育てていくかという課題は、興味深い。そして、希望は、結婚や友人などとのつながりによる、という指摘。絆の大切さが叫ばれながら、友人は少ない、という回答が多数を占める結果。