ダウン症の歴史 デイヴィッド・ライト

ダウン症の歴史

ダウン症の歴史

ダウン症は、外見の特徴から、ある意味、代表的な役割を担ってきたのではないか。「蒙古症」と名付けたダウンその人の孫からダウン症が出ているという、皮肉のような事例を取り上げ表紙写真にも使われている。21番染色体が3本(通常は2本)という異常が、妊婦の高齢化(35歳以上と)によって起きやすくなることがわかってくると、障害者本人や親の責任という偏見はなくなる一方で、障害者や親の団体の活動が広がり施設から地域へとケアが広がるなかで、妊娠前検査で中絶に進んでいってしまう。