世界のすべての七月 ティム・オブライエン

同窓会から話をはじめるというのは一種のパターンだが、ベトナム戦争時の大学生活の時代を取り上げるのは、高橋和巳の『憂鬱なる党派』を思い出させるがエピソードの多彩さは比較にならない。。太った男がダイエットから急に自信を持ち、つまらない嘘からストレスを抱え込むくだりはユーモアたっぷりだった。「ノヴァーリス」など、後に残る余韻(悲劇的な結末だから余韻は変か)もなかなか。

世界のすべての七月

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