にっぽん音吉漂流記 春名徹

『開国と幕末変革』を読むまで全く知らなかった話。庄蔵や寿三郎が漂流を自分たちの罪と諦め漂流民の帰国に力を尽くした話、音吉が遣欧使節を訪ねたのは使節側からは望郷の念と片付けられたが実は音吉からは使節を救おうという気持ちがあったのではないか、庶民の近代と福沢らの為政者の近代、という対比は興味深い。内容は興味深いが余り読みやすい本とは言えないようだ。

にっぽん音吉漂流記

にっぽん音吉漂流記