芥川賞・直木賞

今回の受賞者は、どちらも受賞作は未読だが、過去に一作だが作品を読んだことのある作家だった。阿部和重氏は『シンセミア』である。大作であった。受賞作も故郷(山形県東根市神町)が舞台だそうだが、『シンセミア』風だとすると、山形の人もあまり「郷土の誇り」という感じでもないかも。角田光代氏は、『太陽と毒ぐも』。非常に洗練された小説、という印象。受賞作も洒落ていそうだ。今回、直木賞候補作や候補作家の既読率?がいつもより高い。