生首に聞いてみろ 法月綸太郎
評価は非常に高いらしい。確かに伏線が慎重に張られた意外なトリックだし、ややもするとグロテスクな話をそう感じさせずにまとめている。ただ、なんというか、巧みすぎて熱が感じられないというか、どこか人工的な感じが強い(彫刻というテーマでその効果をあえて狙っているのかもしれないが)。そもそも、警察から自在に情報を入手できる探偵、というのは、その段階でいわば「最強」のわけで、その設定から違和感をおぼえているのかもしれない。
- 作者: 法月綸太郎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/09
- メディア: 単行本
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