鎌倉幕府 大山喬平

日本の歴史 9 鎌倉幕府

日本の歴史 9 鎌倉幕府

頼朝について、革命的武家政治の創始者でもなく、単なる王朝の侍大将でもない、地に足のついた政治家(決して王朝のことを否定していないことは、知行国以外は王朝国家に任せ、争訟も京都に委ね、国地頭=いわゆる守護=も翌年には廃するなどの理解)として評価されている。当時の荘園における地頭の動きや承久の乱新古今集(どちらも上皇にとっては同じ延長線上)、皇室直轄領の継承、乱後の時代など初めて知る事柄も多かった。