猿曳遁兵衛 逢坂剛

猿曳遁兵衛 重蔵始末(三)

猿曳遁兵衛 重蔵始末(三)

名手の技、といった感じの短編集。江戸の後身である東京に住んでいることがうれしくなるような。しかし、「鶴殺し」は、犯人は住職かと思ったが。表題作も、思わせぶりでこれはないな。「簪」は、しょせん、アウトローとお上の間に、スポーツマンシップのような関係はありえない、ということなのかもしれない。