中世武士団 石井進

日本の歴史 12 中世武士団

日本の歴史 12 中世武士団

御家人のイエ内部に幕府は干渉できない、悔い返し、敵討の下手人を相手方に引き渡すなどイエの独立性(「敵討とその周辺」と、それが室町期に失われていく過程(「小早川の流れ二」)、常陸平氏の跡を辿る(「兵の館をたずねて」「兵から鎌倉武士団へ」)など、多彩な内容。籤引き将軍足利義教の絡んだ竹原小早川の相続争いに敗れ、海上に逃れて帳戦との貿易を行った持平などは特に興味深い人物だ。