モナ・リザは高脂血症だった 篠田達明

モナ・リザは高脂血症だった―肖像画29枚のカルテ (新潮新書)

モナ・リザは高脂血症だった―肖像画29枚のカルテ (新潮新書)

徳川将軍家十五代のカルテ』に触発され、読んでみた。秀吉の指が六本(右の親指が二本)というのは、前に井沢元彦『逆説の日本史』の週刊ポスト連載中に読んだことがあるが、この本が出所だったのだろうか。肖像画で、右を向いている(つまり顔の左側を見せている)のは、本人を前にして描いたもので、逆は、モデルを知る人からの聞き書き、という大体の約束は、初めて知った。その背景に、赤ん坊の時の寝ぐせで、大抵は右を下にするから右側の顔がひきつり、左側のほうが見栄えがいい、という分析は、そういえば、民主党の新代表・前原氏も端正な顔立ちながら、口が右側にひきつれている。