2005-10-06 霊鬼頼朝 高橋直樹 読んだ本 霊鬼頼朝作者: 高橋直樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/10/09メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る頼朝を描くのに「雑色」という人物を造形するのは、着眼点として秀逸。確かにさまざまな使いに雑色が使われたようだ。ただ、思わせぶりな時忠の文書は、今一つ効果をあげていなかったようだ。それに清恒をもってすれば、文書を取り返すことは可能だったろうし。この作品でも基成をただの流人として扱うのは、結局頼朝の意向などを見抜けない凡人であるということを示すためか。