コーリャ 愛のプラハ

ビロード革命直前のチェコ社会主義体制下で交響楽団を追われ斎場で演奏している初老のチェロ奏者ロウカが主人公。期せずして引き取ることになった「憎き」ロシア人の子どもの世話をするうちに情が通じ始め、と思ったら。ロウカの窓から見えるプラハの街並みが美しい。地下鉄も乗合バスさえも。田園風景も遠景に見える山も。ほとんどチェコの風景の勝利。そして、背景に流れる音楽(ドボルザークスメタナだろうか)を理解できる素養があったらと思う。