国家の罠 佐藤優

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて

鈴木宗男が嫉妬心を持たず、そのために他人からの嫉妬に鈍感というのは、そんなものか、と感じたが、国策捜査に対する分析は、読ませる。すなわち、国策捜査とは時代を転換させるもので、このときは、日本がケインズ型(言い換えればばらまき)からハイエク新自由主義への転換と、国際協調的愛国主義から排外的ナショナリズムへの転換という二つであった、というものである。なるほど。