日本社会党 岡田一郎

日本社会党―その組織と衰亡の歴史

日本社会党―その組織と衰亡の歴史

特に新しい知見というほどのものはない(これが博士論文を基にしたというのだから、政治学の博士というのは意外に気楽なものかもしれない)が、戦前の無産政党時代から候補者にカンパを要求し専従は薄給でときには名誉給料となる使い捨て構造、荒幡寒村の自伝で有名な、社会党結党大会での天皇陛下万歳は記憶している出席者はいなかったとか、民社党の非拘束比例代表制案(県単位で名簿を出し、県単位に当選者を割り振る。熱心な県が報われる)とか。