2006-10-12 内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 城繁幸 読んだ本 内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)作者: 城繁幸出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/07/23メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 261回この商品を含むブログ (206件) を見る強固なムラ社会であった富士通に、人件費抑制という狙いから導入された成果主義は、理解も実行もできない管理職によるババの押し付け合いと馴れ合いによるお手盛り評価、チームワークの分断を生み、現場を全く理解していない人事部がそれに輪をかけて、組織はめちゃくちゃになり、業績は救いようもないほど悪化した。従来の年功序列が維持できないことは明らかだが、年功序列の良い点を失い悪い点だけがはびこるなかで、裁量労働制は残業代ゼロという視点でのみ推進されていった。上司と話し合って目標を決め、それを達成したのに評価がいったんは高かったのが、部長同士の協議で引き下げられてしまう、たしかにこれではやっていられまい。