沖縄の島守 田村洋三

沖縄の島守―内務官僚かく戦えり

沖縄の島守―内務官僚かく戦えり

沖縄のために最後まで殉じた県外出身の内務官僚、島田知事と荒井警察部長。前任のI知事やB内政部長らの体たらくとの比較や、個人としての人格はともかく県民を巻き込んで当然という牛島司令官や長参謀長、さらには最後の県庁となった轟壕での島田らが出た後の日本軍の蛮行。脱出した住民たちが米兵に友軍を「殺せ」と訴える。結局軍隊は、自己保存本能で動き、民間人を守るものではないということを示している。