下流社会マーケティング 三浦展

下流社会マーケティング

下流社会マーケティング

人口が増えていく高度成長期、総中流社会の時代には、中流向けに商品を開発すればよかったが、人口が減り中流が減るなか、どうやって売っていくか。『下流社会』では、上流への売り込みが強調されたが、この本ではさらにきめ細かく、▽今後大きな市場になるであろう団塊世代クラスターに分類し、▽父親が団塊より上で母親が団塊の「ニセ団塊ジュニア」と「真性団塊ジュニア」の違いをもとに世代別のマーケティングの重要性を説き、▽ファックスや炊飯器を例に、ターゲットを世代だけでなく実需を見極めてデザインを考案すべきことを主張している。なるほど。