夏の力道山 夏石鈴子

夏の力道山

夏の力道山

「女のだんなさん」の家庭と社会生活をさわやかに淡々と描き、そして考えさせられる。「雑用の玄人になれ」。深い。仕事に対する姿勢、夫や子どもとの関係、ちょっと変な職場の後輩とどうにも肌の合わないクライアントと、登場人物もおもしろい。いい意味で中途半端で終わってしまい、続編を読みたくなってしまう。この人たちとの関係がどうなっていくのか、知りたくなるのだ。