七夕しぐれ 熊谷達也

七夕しぐれ

七夕しぐれ

一気に読んだ。東日本ではほとんど問題として意識されない被差別部落の問題を、子どもの視点で、理不尽さや教師の事なかれ主義を告発している。差別といじめは違う、というくだりは迫力があった。いじめは闘う個別の対象がある(困難だが)が、差別は対象が社会一般、社会構造になってしまうのだ。