NHK問題 武田徹

NHK問題 (ちくま新書)

NHK問題 (ちくま新書)

想像していたよりもずいぶんと哲学的?な内容だが、深みがあった。公共性を、offisial,common,openの三つの視点での考え方、誤りを正していく「委員会の論理」、ネットの中でそれでも救えない人たちに向けられた公共放送の構築である。また受信料制度=公共放送ではない、NHKだけでなく、NHKと民放の並立というところに公共性はある、という理解もわかりやすい。長谷部恭男『テレビの憲法理論』か。