めぐらし屋 堀江敏幸

めぐらし屋

めぐらし屋

うーむ。いい話、なんだろうな。貧血気味で血のめぐりが悪い主人公という設定で、意味不明の「めぐらし屋」という”商売”の、秘密の潤滑油のような存在(たしかに「潤滑油」と書くと機械っぽくて違和感ありありだ)を印象づけようとしているのだろうけれど。主人公の周りの人物設定もいいし、冒頭と最後のつながりもいいし、未来へのそれなりに暖かそうな予感もいいし、うーむ。いい話なんだろう、きっと。