2007-09-22 幕末下級武士の絵日記 大岡敏昭 読んだ本 幕末下級武士の絵日記―その暮らしと住まいの風景を読む作者: 大岡敏昭出版社/メーカー: 相模書房発売日: 2007/05メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 54回この商品を含むブログ (19件) を見るほのぼのとしたタッチの絵に、石城のやさしくユーモアを解する人柄がにじみでている。厳しい身分制社会という印象の江戸時代だが中・下級の武士や僧・町人との密接な交際ぶりにやや意外ながらも心温まる。著者は背景として、道に面して表庭を設ける、訪れる人を大切にする家の造りを、現代の南偏重の造りを批判しつつ称揚する。たしかに風通りはいいだろう。「北の窓を明けると、そこから見える草花はこちらを向いている」。いいね。