暴走老人! 藤原智美

暴走老人!

暴走老人!

タイトルは刺激的だが、深い人間観察と考察で成り立っている。待たされる、ということに耐えられない、残された短い時間の帯グラフを侵されるという感覚、空間という縄張りに容赦なく入り込んでくる臭いに対する世代による意識の差、ディズニーランドから派生した笑顔さらには心を売りにしたサービス、マクドナルドやスターバックスに代表される「ラインの一部」に納まることで心地よさを感じるサービスとの違和感。たしかに、「感情地雷」に満ちている。自戒自戒。