捨てられるホワイトカラー バーバラ・エーレンライク

捨てられるホワイトカラー―格差社会アメリカで仕事を探すということ

捨てられるホワイトカラー―格差社会アメリカで仕事を探すということ

どうもタイトルが違うような。原題である”BAIT AND SWITCH”は「おとり商法」という意味らしいが、まだ近いか。「就職活動を自宅をオフィスとするフルタイムの仕事」として、怪しげな心理テストをふりかざすコーチやネットワークをつくるためのイベントや教会で催される集会などに振り回される。結局、企業の正社員の世界に受け入れられることはなく、非正規雇用の申し込みが2社あっただけ。結局、前に読んだ『ニッケル・アンド・ダイムド』と同様(本人も書いてある通り)、「ゲームオーバー」と言えば降りることができる、傍観者であることがどうも読後感がよろしくない。