戦争の経済学 ポール・ゴースト

戦争の経済学

戦争の経済学

国土が戦場でない戦争は経済を活性化させるか、というテーマに対し、戦争前の経済が停滞していて、戦争に向けて兵員や装備などを抱えていない時に限ってあてはまる、という結論を導いている。産軍複合体の存在は、結局、戦時でも平和時と比べて多くの兵員を集めるとか、軍需工場の生産を大きく増大させるというわけでもないので、決して経済的に戦争を起こすメリットはない。徴兵制は予算費用は安いかもしれないが、向かない人を集めてしまうなど機会費用が高い。なるほど。