モーニング 小路幸也

モーニング Mourning

モーニング Mourning

学生時代、一軒家に住んでさまざまな思い出を共有している5人の中年男。事故死した内1人の葬儀で久しぶりに集まった後、自殺すると言い出した男。止めようとする3人。条件は、自殺の理由を思い出すこと。九州からのロングドライブが始まる。なるほど、なるほど。最後のひねりも、ありがちとはいえ嫌みなし。2人の男の友情を描いたものとしては白石一文の『永遠のとなり』という佳作があるが、こちらはグループの、濃密で中断を超えて生き続ける友情劇を描いていて、いい。