メモリー・キーパーの娘 キム・エドワーズ

メモリー・キーパーの娘

メモリー・キーパーの娘

双子のうちダウン症の娘を妻には死産と偽り「捨てた」整形外科医。その偽りが彼と何も知らないはずの妻、そして息子を苦しめる。医師に恋していた看護師は娘を引き取って育て、理解ある雇い主と善良な夫、ダウン症児のために共に闘う仲間と巡り合い、落ち着いた暮らしを手に入れる。通常の子どもよりもずっと発育が遅れ病気がちで長く生きられないとされるダウン症児。その親となる覚悟と喜びとはいかなるものなのか。子の成長とは一面、反抗し、親のエゴが通じない存在となっていくことである、それがいつまでも幼な子のままであることに慰めと活力を見出していくのだろうか。