遊女のあと 諸田玲子

遊女(ゆめ)のあと

遊女(ゆめ)のあと

九州と江戸から、それぞれ違う事情と通じた背景を持つ男女が八代将軍吉宗の緊縮政策に真っ向反抗し繁栄を謳歌していた名古屋に向かう。交差する思惑のなか、惹かれあう2人。キャラも立ち、とてもよいのだが、時代小説の辛いところ、結局、宗春の統治が失敗に終わったために、結末がどうにも苦しい。