緑の帝国 マイケル・ゴ−ルドマン

緑の帝国―世界銀行とグリーン・ネオリベラリズム

緑の帝国―世界銀行とグリーン・ネオリベラリズム

世銀が環境NGOを取り込み、グリーン・ネオリベラリズムとして、途上国の自然を先進国の論理で管理し、金儲けの対象としていくことを描いているわけだが、なぜどうして、破たんしないで(プロジェクトは破たんするのだが、世銀の目論見が、という意味で)構築できているのか、NGO側が、逆らっても無意味であり、世銀のプロジェクトを少しでも環境保護の方向に持っていくために内部から働きかけよう、としていくためなのか、そのあたりがいま一つわからない。多様なアクターを取り込むことで知識を肥大化させた、ということになるのだろうけれど。