忍びの国 和田竜

忍びの国

忍びの国

人の心を操る忍びの術として、信雄に伊賀攻めを仕掛けさせる地侍たち。しかし、あまりに狡知が過ぎ、そのもとで隷従する下人たちの動きにより、危機に陥る。それを救ったのも、同様の「虎狼の族」の心根であった。それが新たな悲劇につながっていく。見事。お国の設定に少し無理があるような。そうした文献でもあったのだろうか。