アカペラ 山本文緒

アカペラ

アカペラ

表題作は、自分としてはどうしても気持ち悪く、感情移入できないという点で、いまいち。「ソリチュード」は女性に誠実であろうとして重荷に耐えられず、逃げてしまってかえって傷つけてしまう情けなくも優しい男を描いて好みの作品だ。「ネロリ」は、そういう落ちね、という感じだ。