寺社勢力の中世 伊藤正敏

寺社勢力の中世―無縁・有縁・移民 (ちくま新書)

寺社勢力の中世―無縁・有縁・移民 (ちくま新書)

文句なくおもしろい。学侶ではなく、行人・聖といった者たちが動かす中世寺社勢力論。読みやすいが内容は深い。何度も読み返す必要がありそうだ。▽寺社主従制。領内の武士たちを従えていた。ただし、主君となるのは「本尊」。▽自力救済が大原則の中世にあって、自由即死。それが免れるのが境内都市。