山県有朋 伊藤之雄

山県有朋―愚直な権力者の生涯 (文春新書)

山県有朋―愚直な権力者の生涯 (文春新書)

山県は本来優しい性格だが、それが仇となり征韓論の際に西郷に同情的で木戸から疎まれる。大久保・伊藤に救われ、以後、伊藤の助けを受けながら、竹橋事件日清戦争中の危機を乗り越える。当初は決して山県と伊藤とは対立でなく、伊藤などの影響が軍人事に大きく及んでいた。ただ、山県は政党が国を滅ぼすと考え、政党に接近したものを潰すことに躊躇がなかった。