皇太子婚約解消事件 浅見雅男

皇太子婚約解消事件

皇太子婚約解消事件

宮中某重大事件」に先立って起きた大正天皇の皇太子時代の婚約解消事件。その背景には、皇族出身の皇太子妃を希望する明治天皇とその側近(佐佐木高行)と好ましく思わない伊藤博文の思惑もあり、健康の優れない皇太子の状況からまずは健康であることを第一に、当初は有力ではなかった九条節子伏見宮禎子女王を退ける結果となった。結果的には三人の男子を挙げた(笠原和夫『昭和の劇』によるとそれもかなり怪しくなるが、これはこれで下世話にわたりまた根拠にも乏しいと言えよう、何しろ東久邇宮がらみだ)貞明皇后だが、その選考過程の「ブス」「イジワル」「チビ」には、失笑。