ドキュメントひきこもり 池上正樹

ドキュメントひきこもり 「長期化」と「高年齢化」の実態 (宝島社新書316)

ドキュメントひきこもり 「長期化」と「高年齢化」の実態 (宝島社新書316)

長期化・高年齢化するひきこもり。そのかなりの部分が精神疾患だという。家族の会の別称KHJ、強迫性障害・被害妄想・人格障害なのだ。初期に適切な治療が必要なのにひきこもることで悪化し、また二次的に症状が出ることもあろう。親が亡くなれば飢え死しかないかもしれない(出てくるかもしれない、というのは、精神疾患を前提とすれば難しいだろう)。ひきこもりは必ずしも自室にこもるとは限らず、また、外出も必要があれば行う、ただし、人とのかかわりは極力避ける。ホームレスにもひきこもりがいる、ということであった。ひきこもるべき家がないのに。