獅子頭 楊逸

獅子頭(シーズトォ)

獅子頭(シーズトォ)

ニ順も鬼猫も厳明も、そして鈴木も、みんな善人で、幸子の懐妊は給料アップを知っていることから少し怪しいがそれはそのままとして、雑技から街の料理店、そして名店へ。雑技団の記憶から雲紗のアイデアでつくった料理が名物となり、日本へ。文革当時そのままの意識と急速に変化した外部の環境のギャップが興味深い。日本も相当急速に変化したが、中国はそれ以上なのだ(話は変わるが、軍事独裁から経済発展した民主国家へ変貌した韓国はさらにその上をいくだろう)。「バカヤロ」という日本語に中国人が戦争中の記憶を思い起こし激しく反発することもわかった。