2012-12-15 官僚制としての日本陸軍 北岡伸一 読んだ本 官僚制としての日本陸軍作者: 北岡伸一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/09/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログを見る▽長州閥は、セクショナリズムの害を超越・調整する効果もあったわけか。▽天皇という、非権力的な伝統を絶対者としていただく明治憲法下、統帥権は、ドイツと異なり「素人=天皇」が関与しないようにすることとなっていく歪み。▽「支邦通」たちは、不遇なだけに中国各地に派遣されるとその軍閥の意向を中央に伝えることで自らを立身させようとしたことが逆に軍閥に利用されることになる。▽皇道派はソ連を主敵とし英米との対決を怖れて中国に融和的であり、統制派は中国進出に意欲的だったが、派閥抗争により方針は混とん化した。▽宇垣一成は大した人物だったようだ。