2014-04-13 異端の皇女と女房歌人 田渕句美子 読んだ本 異端の皇女と女房歌人 式子内親王たちの新古今集 (角川選書)作者: 田渕句美子出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版発売日: 2014/02/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る式子内親王の百人一首にもとられた恋歌は、男性の立場で詠んだ「題詠」であるとして定家との恋を一蹴、それでも穢れにこだわらず臣下の男性ともあいさつの歌を交わす型破りの皇女として捉える。宮内卿は、理知的な詠みぶり。俊成卿女(実際は孫)は、これも夫との離別の時期は読み誤りで前夫を慕う歌、という解釈は誤りと。長命で定家をも批判する、自負の強い女性。