あわいの力 安田登

あわいの力 「心の時代」の次を生きる (シリーズ 22世紀を生きる)

あわいの力 「心の時代」の次を生きる (シリーズ 22世紀を生きる)

「こころ」「おもひ」「心(しん)」の三層構造。「心」という文字ができるまで、実際に人間に心はなかったのではないか、との推論から、甲骨文字の成り立ち、能の「ワキ」は異界と現実界をつなぐ「あわい」の存在。「身」と「からだ」と「たま」。西洋の「ボディ」は死体も意味する。能の謡、定家の歌など掛け言葉やイメージの重層さを紹介。「心」の副作用をどうやって解決するか。