摂関政治と菅原道真 今正秀

摂関政治と菅原道真 (敗者の日本史)

摂関政治と菅原道真 (敗者の日本史)

▽関白は、摂政を退いたものを処遇するものとして考えられた。その後、冷泉の異常さから、実頼が摂政経験のないままの関白となった。▽「富豪の輩」が王臣家と直接結び付くのを防ぎ、国司の国内支配権を確立して富豪の輩からの収奪を確実に行うこと、これが延喜の改革をはじめとする方向性であって、班田が行われなかったからといって、とれるところから取れれば、まあ、支配層にとってはいいわけで。