大東亜会議の真実 深田佑介

大東亜会議の真実 アジアの解放と独立を目指して PHP新書

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傀儡国の集まりと見られていた大東亜会議だが、なんとしても機会を捉えて独立しようとしたフィリピン、大きな悪であるイギリスよりは日本は小さな悪と割り切ったビルマ敵の敵は味方、のインドなど。東條の善意の家父長主義・大東亜の全満州国化への反発と、満州国以下だった現地での暴虐(フィリピン)。しかし、最後の対談で満州が中国で唯一の親日地帯を形成している、というあたりなど。戦争目的を「自存自衛」から「大東亜開放」に持っていこうとした重光、その背景にある石原。負けを見越した布石、というとらえ方もしている。なるほど。確か