籤引き将軍足利義教 今谷明

堀河天皇の後に鳥羽天皇を立てるかどうか、白河上皇が行わせた占いがどうやら最初の例で後白河上皇が行わせた様々な籤は九条兼実に(白河上皇は中御門宗忠に)批判されている人智を尽くす前だから。後白河のくじは、例えば義仲を宥めるための政治的なものだったりしたが。律令以来長く日本で途絶えていた神判が室町後半以降多く見られるのは、義教の影響か、という見解(少し調べれば分かることもすぐ湯起請)は興味深い。しかし、全体的に散漫な印象ではある。

籤引き将軍足利義教 (講談社選書メチエ)

籤引き将軍足利義教 (講談社選書メチエ)