蝿の王 ゴールディング
救助されたとはいえ、いったん獣性をむき出しにしたジャックらはどうなるのか、ラーフとの関係は。顔に迷彩を施すことが人間性から脱却するポイントか。のろしとホラ貝は正常な理性の象徴で中間的な指導者タイプがラーフ、理性は十分だがリーダーシップがないのがピギィ、というところか。中上健次の『枯木灘』の父親が「蝿の王」と呼ばれていて、特異な表現に違和感があったが、この作品からとすればさらに違和感が・・。
- 作者: ウィリアム・ゴールディング,William Golding,平井正穂
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1975/03/30
- メディア: 文庫
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