蝿の王 ゴールディング

救助されたとはいえ、いったん獣性をむき出しにしたジャックらはどうなるのか、ラーフとの関係は。顔に迷彩を施すことが人間性から脱却するポイントか。のろしとホラ貝は正常な理性の象徴で中間的な指導者タイプがラーフ、理性は十分だがリーダーシップがないのがピギィ、というところか。中上健次の『枯木灘』の父親が「蝿の王」と呼ばれていて、特異な表現に違和感があったが、この作品からとすればさらに違和感が・・。

蠅の王 (新潮文庫)

蠅の王 (新潮文庫)