院政の展開と内乱 元木泰雄・編

地域の対立紛争の調停者として登場した京武者もやがて在地領主と対立するようになり、さらに上位の棟梁の登場、反りがある刀は必ずしも馬上戦闘から出たのではなく、馬は弓、刀は歩卒の武器だったこと、矛は集団的で長刀は個人的で律令の矛と中世の長刀、中世荘園の立荘は本庄と区別され加納が相当あり、院や摂関の主導で国司の協力の下、行われたり、白河や鳥羽、六波羅はいわば権門都市で、淀川上流で渇水期の遡上に難のある鳥羽は商業的な観点からも(感情的な面が第一だが)権門都市から外れ、白河や六波羅は京に吸収されたこと、など。