外法と愛法の中世 田中貴子
宇治の宝蔵の話以外はなかなか難解。源氏物語の雲隠巻六帖など、存在して欲しいけど存在していないものが宇治の宝蔵に秘蔵されているから、とされる。後は酒呑童子の首とか。氏の長者の検分「宇治入り」が摂関家が衰えた忠実から。頼通が宝蔵に執着して龍に名って見回ったなど。後は、祇園女御と茶枳尼天との関わり?そこまで行かずとも、清盛は単に白河院の落胤というだけでなく、安倍清明のような異類との関わり=超能力、という解釈もできそうか。本来、女性性との関わりがこの本の中心なのだろうけど、前述の通り、自分には難解。
- 作者: 田中貴子
- 出版社/メーカー: 砂子屋書房
- 発売日: 1993/06
- メディア: 単行本
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