クライマーズ・ハイ 横山秀夫

地方新聞社の「もらい事故」に対する意識や退嬰ぶりなど、本来の雑観の落としや連載の第2社会面、特ダネ見送りなどと合わせて後味が悪い感じ。最後で救っているが。「下りるために登る」言葉の趣旨としては、真剣に上ろうと努めなければ下りる資格もできない、ということだろうか。投書の話、ひいては新人記者の死の話は必要だったのだろうか。やりすぎ、の感も。17年前と現在とをオーバーラップする手法はいい。

クライマーズ・ハイ

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