禿鷹の夜 逢坂剛

おもしろい。さすがである。ただ、オチはなんか反則っぽい気も。野田が谷岡が犯人、という方がそれらしいのだが。野田は、小説の状況設定から、アリバイはあるのだが、それにしてもこのオチは。もうひとつ、逢坂氏は、スペインものでもあっさりヒロインを殺してしまい(読者に安心感を与えない効果があるそうだが)、ええっということがあるが、それにしても今回は少しあっさり殺し過ぎるのでは?

禿鷹の夜 (文春文庫)

禿鷹の夜 (文春文庫)